インプラントと入れ歯
・ブリッジの違い
COMPARISON
歯を失った時の治療選択肢
歯を失った際の治療選択肢として、主に「入れ歯(義歯)」「ブリッジ」「インプラント」の3つの方法があります。それぞれの治療法には特徴があり、患者さまの口腔内の状態、生活スタイル、ご予算などを総合的に考慮して最適な治療法を選択することが重要です。
二番町デンタルオフィスの取り組み
当院では、治療前のカウンセリングで患者さまのお悩みや不安を丁寧にお伺いし、それぞれの治療法のメリット・デメリットを分かりやすくご説明いたします。 患者さまが納得されてから治療を開始し、安心してお任せいただけるような診療を心がけております。
各治療法の詳細
入れ歯(義歯)
部分入れ歯・総入れ歯
歯が残っている場合は部分床義歯(部分入れ歯)、上顎または下顎のすべての歯を失った場合は総義歯(総入れ歯)を使用します。 部分入れ歯ではクラスプという金属のバネを健康な歯にかけて使用し、総入れ歯では歯ぐき全体を覆う形になります。 約5年後に同じ入れ歯を使用できる可能性は約40%~50%です。
メリット
- ブリッジのように健康な歯を削る必要がない
- 比較的短い治療期間
- 外科処置が不要
- 健康保険が適用されるため経済的
- いつでも取り外しが可能
- 短期間で咀嚼機能をある程度回復できる
デメリット
- ×金属のバネが見えて見た目が劣る
- ×支えの歯に負担がかかり新たに歯を失う危険性
- ×噛む力が弱くなる(健康な歯の30%程度)
- ×長期間安定したかみ合わせの維持が困難
- ×顎の骨が次第に失われる
- ×違和感やしゃべりにくさ
- ×食べ物の味や温度を感じにくい
ブリッジ
両隣の歯を支柱にした固定式
両側の歯を削って支柱にし、そこに橋をかけて歯があるような状態で噛めるようにする方法です。健全な歯を削る必要があり、支えになる歯には大きな負担がかかります。約10年後に30%~50%が再治療となるといわれています。
メリット
- 固定式なので違和感が少ない
- 天然歯と変わらない見栄えや噛み心地
- 健康保険が適用されるものもある
- 比較的短い治療期間
- 外科処置が不要
デメリット
- ×土台となる両隣の歯がしっかりしている必要がある
- ×健康な歯を削る必要がある
- ×土台の歯への負担増加
- ×失った歯が多い場合は適応外のことがある
- ×歯を失った部分の骨がやせる
- ×ブリッジと歯肉の間に食べ物が詰まりやすい
インプラント
人工歯根を顎骨に埋入する治療
違和感がなく、食事も健康な歯のように楽しむことができます。他の治療法に比べて顎の骨がやせていくことがありません。お手入れをきちんと行うことで20年以上もきれいに保っている方もいます。約10年で90%~95%残るといわれています。
メリット
- 天然歯と同じような噛み合わせの安定性を長期間保持
- 天然歯と同じような見栄えや機能性
- 周りの健康な歯に負担をかけない
- 異物感や違和感がほとんどない
- 多数歯欠損にも対応可能
- 顎の骨がやせるのを防ぐ
- 外れる心配がない
デメリット
- ×健康保険が適用されない(医療費控除は可能)
- ×治療期間が長い
- ×外科手術が必要
- ×全身疾患により適応外の場合がある
- ×定期的なメインテナンスが必要
- ×メインテナンス不良でインプラント周囲炎のリスク
治療法比較表
項目 | 入れ歯 | ブリッジ | インプラント |
---|---|---|---|
保険適用 | ◯ | ◯ | × |
治療期間 | 短期間 | 短期間 | 長期間 |
外科処置 | 不要 | 不要 | 必要 |
噛む力 | 30%程度 | 70~80%程度 | 90%以上 |
周囲歯への影響 | 負担あり | 削る必要 | 影響なし |
見た目 | 金属が見える | 良好 | 非常に良好 |
耐久性 | 5年程度 | 8~10年程度 | 20年以上 |
メインテナンス | 調整・修理が必要 | 清掃が困難 | 定期検診が重要 |
治療費用の目安
-
入れ歯
保険適用
数千円~数万円
※自費診療の場合
10万円~50万円程度 -
ブリッジ
保険適用
1万円~3万円程度
※自費診療の場合
20万円~60万円程度 -
インプラント
自費診療
1本あたり 30万円~50万円
医療費控除の対象
※分割払い対応
費用に関する重要なポイント
- 治療費は症例により変動します
- 長期的なメインテナンス費用も考慮が必要です
- 医療費控除により実質負担額が軽減される場合があります
- 当院では分割払いやデンタルローンもご利用いただけます
治療法選択のガイド
入れ歯が適している方
- 治療期間を短くしたい
- 費用を抑えたい
- 外科処置を避けたい
- 多数の歯を失っている
- 全身疾患がある
ブリッジが適している方
- 隣接する歯が健康で丈夫
- 1~2本の歯を失った
- 固定式を希望している
- 外科処置を避けたい
- 比較的短期間での治療を希望
インプラントが適している方
- 天然歯に近い機能性を求める
- 健康な歯を削りたくない
- 長期的な安定性を重視
- 見た目を重視する
- 顎の骨が十分にある
よくあるご質問
-
Q.どの治療法が自分に適しているか分からないのですが?
A.患者さまの口腔内の状態、生活スタイル、ご希望を総合的に判断して最適な治療法をご提案いたします。まずは無料カウンセリングでご相談ください。
-
Q.インプラント治療は痛いですか?
A.局所麻酔を使用するため、手術中の痛みはほとんどありません。術後も適切な痛み止めを処方し、痛みを最小限に抑えます。
-
Q.入れ歯からインプラントに変更することは可能ですか?
A.顎の骨の状態が良好であれば、入れ歯からインプラントへの変更は可能です。必要に応じて骨造成手術を行うこともあります。
-
Q.治療期間はどのくらいかかりますか?
A.入れ歯・ブリッジ:1~2ヶ月程度、インプラント:3~6ヶ月程度(症例により変動)です。詳しくは診察時にご説明いたします。
-
Q.保険適用外の治療でも医療費控除は受けられますか?
A.インプラント治療は医療費控除の対象となります。年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告により税金の還付を受けることができます。